コラム

土づくり

土づくり

ガーデニングをする上で、土はとても重要!!植えたい植物によっても土の具合が変わってきます。基本的には、通気性が良い・肥沃・水分や養分などを土が含むことができるような団粒構造・清潔であるような土が良いです。 植物は土にしっかりと根を張り体を支え、土から水や養分を吸収します。植物の住まいともいえる土を快適な環境にしてあげる。それこそが丈夫な植物を育てるヒケツです。

■用土の種類

ガーデニング用土には土台になる基本用土、その基本用土の物理化学的な性質を補う形でつかう改良用土、pH・保水性・保肥性などを調整する土壌調整用土の三つからなります。

■基本用土
赤土 粘質土で、保水性・保肥力が優れています。
黒土 有機質に富み、保水性・保肥力が優れています、野菜等に適しています。
赤玉土 赤っぽい色で粒上の弱酸性土で、通気性・保水性・排水性がよく、最もよく使われている用土です。
鹿沼土 粒状の酸性土で通気性・保水性に優れています。水にぬれると色が濃くなるため水やりのタイミングが分かり易いが、酸性が赤玉土より強く、サツキやツツジ類の基本用土に良く使用される。
■改良用土
腐葉土 日本で最もよく使われる改良用土で、腐葉土と赤玉土さえあればかなり広範囲にわたる植物のコンテナガーデニングが可能。広葉樹の落ち葉などが腐食してできたもので通気性、保水性、保肥性に優れています。色が黒くある程度葉の形の崩れているものを選びましょう。
ピートモス
(酸度調整済み)
水苔などが堆積、腐食してできたものでもともとは酸性が強いが石灰などで酸度を調整しているものが売られているので注意。酸度調整済みのものは腐葉土と同様の使い方ができ、無菌で品質も安定しているため室内栽培によく使われる。
堆肥 牛糞堆肥やバーク堆肥などがよく見られ、腐葉土などと同じような働きをするが、肥料分をより多く含む。土をふかふかにする効果は高く腐葉土などと併用すると非常によいが、完熟していないものも多くどちらかというとコンテナよりは庭や花壇などの地植え向き。
■土壌調整用土
バーミキュライト ひる石を高温処理してつくられ層状の構造をしており保水性及び保肥性に優れている。非常に軽いためハンギングバスケットや室内栽培では調整用土より改良用土として利用することもできる。単体では鹿沼土とならんで挿し木によく利用される。
パーライト 人工的に作られた砂礫状の用土で、通気性や排水性を上げたいときに使います。非常に軽いためにハンキングバスケットなどにはバーミキュライトと同様むしろ改良用土として利用される。
石灰、草木灰
(pHを上げる)
ラベンダーなどのアルカリ性土壌を好む植物を育てるときに土壌のpHを上げるために使用。石灰はアルカリが強いので使用するときは土と混ぜてから植物を植える前に2週間ほどはなじませましょう。コンテナではそのまま使えてカリウム分が多く肥料の役割もする草木灰のほうが使い易いでしょう。
ピートモス
(pHを下げる)
未調整のものは強酸性のためブルーベリーなど酸性土壌を好む植物の土壌のpH調整に好都合です。

鉢底石

底部分には通気性・排水性・保水性の良いものを敷きましょう。 クンタン(通気性を高める。アルカリ性の性質を持つ。)やレカトン(ハイドロボール)(通気性に優れ、主に水耕栽培に使用。) 、軽石(軽くて柔らかい。比重が軽いため、水に浮く。パーライトに比べて重いので、用土を重くしたいときには、パーライトの代わりに使用できます。) などがよいでしょう。

一般的な土のブレンド方法

赤玉土と腐葉土を、7対3か6対4くらいで混ぜ合わせます。
次に、育てる植物に応じて、パーライトやバーミキュライト、ピートモスなどを混ぜ合わせて作ります。油カスや骨粉、有機質肥料などの堆肥等を、分量に応じ、混ぜ合わせてください。水はけを良くしたい場合は、鹿沼土・パーライトなどを1〜2割程度、混ぜ合わせます。水もちを良くしたい場合は、バーミキュライト・ピートモスなどを、1〜2割追加し、混ぜ合わせましょう。

初心者のためのポイント

土を混ぜ合わせたりできない場合は、市販の培養土(あらかじめ混ぜ合わせてあり、すぐに使用できるようにしてあります)を使用すると非常に便利です。 市販培養土を使用する場合、適する植物にあわせ、売られていますので、栽培したい植物用の培養土を使用してください。
※培養土に、肥料が入っているかどうか、確かめましょう。肥料が、あらかじめ入っている場合は、最初の植え込み時には、混ぜ合わせの必要はありませんが、追肥は、必要です。元肥の必要がない分、楽ですので、確かめましょう。肥料が入っていない場合は、堆肥などを一緒に混ぜ合わせます。また、肥料は、植物に応じて、定期的に施しましょう。
※肥料の与えすぎは、よくありませんので、きちんと分量を確かめてから施しましょう。 品種や種類に応じ、決まった時期に与えます。良い環境のもとで育てると、健康で病虫害も寄りにくくなります。

古い土を再活性させよう

古い土を再生したい(リサイクル)場合には、害虫の卵や病原菌を消毒しましょう。病原菌の殺菌には、熱処理が最適です。 まず、ゴミ袋などに、殺菌させたい土を入れます。水を入れ全体的によく湿らせ、口をしっかり閉めてください。(先に、水と土を十分に混ぜ合わせたものをゴミ袋に入れてもOK。とにかく、全体的に湿らせておくのがポイント!)日当たりの良いところにおいて、袋の中を蒸らし温度を上げます。70℃位で、殺菌できますので、5〜6月ころだと1ケ月ほど置いておきます。土を取り上げ、腐葉土、赤玉土、肥料分などを混ぜます。腐葉土2割程度、赤玉土3割程度、肥料分植物に応じて混ぜましょう。。

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