コラム

夏を彩るミニ観葉植物

夏を彩るミニ観葉植物

疲れているとき、あなたはどうしますか?人によって癒し方はそれぞれだと思います。 ここでは、癒しの一つとして、観葉植物の一部をご紹介をします。見ているだけで涼しげで落ち着かせてくれますよ。

ハイドロカルチャーで簡単寄せ植え

ハイドロカルチャーとは、土の代わりにハイドロボール(発砲煉石)と呼ばれる特殊な石を使い、鉢底に少しだけ水をためて植物を育てる水栽培の方法です。土を使わなくてすむので、病害虫や匂いの心配がほとんどありません。 小さくてかわいいミニ観葉植物は、種類が多く手入れが簡単で、置き場所を選びません。何種類かを寄せ植えにすると、まるで小さな庭のようになります。 持ち運びも楽で、置き場所もいろいろです。

また、ガラスなどの透明な半密閉の容器にミニ観葉植物を寄せ植えしたものをテラリウムといいます。観葉植物は容器の中で、ガラスを通して差し込む光で光合成し、新しい空気を作り、葉などから蒸散した水分で育っていきますので、難しい手入れも不要です。容器内は湿度が高くなるので、多湿を好む植物が向いています。

ハイドロボール・水位計・イオン交換樹脂肥料などの資材を準備し、次に、寄せ植えに使いたい容器、植物を選びましょう。寄せ植えをするうえで大切なのは植物選びです。何種類かの植物を同じ鉢に植え、同じ環境で育てることになります。そこでなるべく性質の似た植物を植えることが大切です。また、「芯の植物」「添えの植物」「垂れの植物」この三つを基本に構成することで寄せ植えの形がまとまります。背の高いグリーンは後ろの方に、低いものは鉢の手前に配置するとバランスよく仕上がります。ハイドロカルチャー用のミニ観葉苗なら、内鉢のまま使用できますので根を傷めることもなく、簡単に寄せ植えを楽しむことができます。

寄せ植えを行うまえに、このハイドロボールを洗ってから使います。器に、水を溜めて栽培するため、ハイドロボールをよく水で洗い、ごみや微塵を取り除きます。そして、鉢にイオン交換樹脂肥料と水位計をセットしましょう。ハイドロカルチャーは器に水を溜めたままにするため、このような肥料を使用します。鉢底に入っているイオン交換樹脂肥料は、自然に溶け出すので、ハイドロボールと混ぜなくてもOKです。 器に、お好きな植物を内鉢のまま入れて、バランスよく配置しましょう。容器に合わせて植物をバランスよく植えることがポイントになります。最初にメインになる植物を中央付近に植え、まわりにハイドロボールを少しずつ加えながら 小さめの植物を植えていきます。

最後に、器の中にまんべんなくハイドロボールを敷き詰めて、ハイドロボールの上から、底から5分の1程度挿します。ハイドロカルチャー用の水位計を使う場合は、赤いゲージ(針)を見ながら少しずつ入れましょう。 栽培中は、鉢底の水が完全になくなってから、新たに水を与えましょう。鉢底の根も水を吸いきったあと、いったん空気に触れさせてやる必要があるからです。また、ハイドロボールは水を含む性質があるため、容器の水がなくなっても2〜3日は、植物の根に水を供給できるのです。水位計を使用する場合にも、赤い針が下がりきって水がなくなったのを確認してから、水を与えましょう。

★ポイント★

あまり密集させると葉が見えず、植物が傷む原因になるので気をつけましょう。株が生長するとバランスが崩れ、見栄えが悪くなりますので、 伸びすぎた茎葉はこまめにカットし、形を整えます。 ハイドロボールは、時間がたつと表面が白くなることがありますが、これはカルシウム分が表出したからなのです。このようなときには、ハイドロボールを水洗いすれば再度使用できます。ガラス器の表面に藻が発生した場合には、ガラス器を洗って、植物を植え直してください。水やりは、容器の水が完全になくって2〜3日してから与えます。

直射日光に当てると容器内の水の温度が急激に上昇し、植物にダメージを与えてしまいますので、半日陰に置きましょう。明るい場所で、冷暖房の風にあたらない場所ならOK。ハイドロカルチャーは寒さに強いという特徴があります。ハイドロボールが断熱保温材となって、根を寒さから守ってくれるからです。しかし観葉植物はもともと高温多湿を好む傾向がありますので、冬場は最低でも温度が5度以上の場所に置きましょう。冬は植物が生育を止めるので、水も夏ほど必要ではありません。容器の底に1cm程度の水があれば十分です。特に寒さに弱い植物の場合には、ハイドロボールを湿らせる程度に水を与えましょう。ある程度風通しのいい場所においた方が元気に育ちます。 冬は室内が乾燥しやすく、植物が湿度不足になりがちです。1日に1〜2回はスプレーで葉に霧をかけてあげるといいでしょう。葉面洗浄剤を使うと、葉の汚れを落とし、美しい光沢を与えてくれます。 水耕植物の根は大変デリケートな為ハイドロカルチャー専用液肥か市販の肥料をうすめて与えましょう。 これで、あなただけのオリジナル寄せ植えの完成です。

ミリオンバンブー(富貴竹)

「ミリオンバンブー」は、「スネークドラゴン」とも呼ばれ、アート性の高い植物として、大変人気があります。雑貨店などで、ディスプレイに使ってあったり、販売されていたりします。 中国では、開運や財運を示すラッキーな植物として神棚の装飾に用いられる、とも言われています。 生命力が強く育てやすいのも特長で、水栽培で簡単に育てられます。水量を5〜10cmの状態に保ち、水が減ったら注ぎ足してください。適正温度は20〜28℃。水栽培では根腐れ防止剤を入れておくと効果的です。しばらくすると根が生え、やがて芽吹いてきます。

しかし、この「ミリオンバンブー」は、斑の入っていないドラセナ・サンデリアーナの先端を除いて葉をむしり取ったもので、竹の仲間ではありません。 ただ違うところは、葉をむしってあるかないかだけ。竹の節のように見えるところは、葉の付け根だった部分。茎の濃淡模様は、光が当たったか、葉があって光が遮断されていたかでできる模様。自分で模様を作るのも楽しいですね。 寒さに弱いので暖かい室内に置くと良いでしょう。