コラム

秋植え球根・果樹苗の植え方・育て方

秋植え球根・果樹苗の植え方・育て方

もう間もなく夏も終わります。今回は、これからの季節「秋」に植える球根(チューリップ)・果樹苗(みかん)をご紹介します。なぜこの時期に?と思うかもしれませんが、秋〜冬にかけて植えた方が、根が強くなるのです。ぜひ、植えてみてはいかがでしょうか。

チューリップ

種類 ユリ科・球根
花言葉 恋の宣言・博愛
開花 4〜5月
光・植え場所 日当たり・水はけの良い、肥沃な場所を好みます。植えつける前は、腐葉土、堆肥、赤玉、ピートモスなどを混ぜ合わせ作ると良いでしょう。
植えつけ後は、たっぷり与えます。常時、過湿にしすぎると球根が腐ったりしてしまいます。また、乾燥させすぎると、花が咲かなかったりする原因になったり、花までの茎が短くなったりするので、注意してください。
肥沃にしておくと良いでしょう。苦土石灰を(1平米当たり200gほど)入れ、混ぜて下さい。苦土石灰を混ぜると、土壌の消毒と酸度の調節ができます。
肥料 緩効性化成肥料などの肥料を土の植えつけたところに置肥をしましょう。土に少々混ぜても良いでしょう。その後、春まで肥料はいりません。芽が出てきた頃、薄めた液体肥料をあげましょう。
球根の植付け 10月中旬〜12月上旬。目安として、球根の高さの2〜3倍程度の深さ(あまり深植えしなくても良い)、数個植える場合は、球根の幅の2〜3倍の間隔をあけると良いでしょう。一定の寒さにあわせてあげることで開花します。
花柄の摘み取り 花柄はまめに摘み取ってください。
花後の管理 花が咲き終わった頃にも薄い液体肥料を与えて下さい。葉っぱが黄色くなるまで、水やりをしてあげましょう。
球根の堀上げ
重要
葉っぱが黄色くなってきた6月頃の晴天の日(雨の日は、球根の堀上げは避けた方が良い)に、堀上げしてください。土を落とし、日陰で1週間程度乾燥させます。乾燥後、皮や根っこを取って風通しが良く、涼しい場所などで保管貯蔵し、また植付け時期を待ちます。
ふやしかた 自然分球でふやします。
病虫害 アブラムシなどがついたりするので、定期的に予防等をしてあげて下さい。ウィルス病等の発生もあるので、注意しましょう。

みかん

開花 5月中旬
収穫 10〜12月初旬(苗を植えてから2〜3年後)
光・植え場所 日当たり、通風がよい場所。冬場、露地で育てられるのは南関東より西です。霜が当たらないように注意してください。
植えつけ後は、たっぷり与えて下さい。株がしっかりとしてきたら、過湿に注意しましょう。
土の層が深いところ。
肥料 庭植えは3月頃、鉢植えは9月中旬。
果実 開花後、実がつきはじめたら摘果します。基本的に葉20〜30枚に対して、実1個に、摘果してください。強い剪定は、樹勢を弱らせる原因ともなりますので、軽くするようにしましょう。
病虫害 12月〜翌年3月頃はカイガラムシやハダニ、4〜6月頃はアブラムシ、6月中旬〜9月中旬頃はカミキリムシに注意。この時期の前にそれぞれにあった駆除剤で予防しておきましょう。
特徴 みかんは、熱帯・亜熱帯に広く分布する植物のため、冬の寒さは嫌います。よって、マイナス5℃以下になると枯れてしまうため、冬は室内の方が無難です。
効能 果肉を包む内皮に、脂肪を分解し、さらに体内への吸収を抑える働きがあります。内皮に含まれる食物繊維の一種、ペクチンが作用しているとも言われ、脂肪分解作用は皮下脂肪より内臓脂肪への効果が高いそうです。ダイエットを気にする方にも、健康維持を考える方にもピッタリのヘルシーフルーツと言えるでしょう。他にも、ガン予防や肌荒れ・便秘にも良いと言われています。